全国の商店街の最近の景況は、「繁栄している」が4.4%となった一方、「衰退している」が61.4%、「良くも悪くもない」が32.6%となり、約6割の商店街で景況が衰退していると回答したことが、経済産業省が全国の商店街を対象に昨年10月1日時点で実施した「商店街インバウンド実態調査」結果(有効回答数1859商店街)で分かった。商店街タイプ別では、「近隣型商店街」と「地域型商店街」において「衰退」が過半を超えている。

 同調査で定義する「近隣型商店街」は、最寄品中心で、地元主婦が日用品を徒歩・自転車などで買い物を行う。「地域型商店街」は、最寄品及び買回り品が混在する商店街で、近隣型商店街よりもやや広い範囲から、徒歩・自転車・バス等で来街する。「広域型商店街」は、百貨店・量販店等を含む大型店があり、最寄品店より買回り品店が多い。「超広域型商店街」は、百貨店等の大型店や、有名専門店・高級専門店を中心に構成される。

 現状の商店街の外国人観光客の来訪動向は、「よくいる」が10.4%、「たまにいる」が28.8%。一方、「いない」が59.7%。約4割の商店街において、外国人観光客が来訪している。商店街タイプ別では、「超広域型商店街」、「広域型商店街」では外国人観光客が「よくいる」又は「たまにいる」との回答が過半を超えている。また、身近な商店街となる「地域型商店街」、「近隣商店街」でも外国人観光客が見受けられる結果となった。

 来訪する外国人観光客の国籍・地域(複数回答)は、「中国」が76.4%、「韓国」が50.8%、次いで「台湾」が44.1%と、アジア圏の外国人観光客の来訪が多く見受けられる。外国人観光客が商店街を訪れる主な理由(同)は、「商店街内又は周辺に宿泊施設があるため」が46.4%、「交通利便性が良いため」が46.0%、次いで「商店街内または周辺に観光名所(文化遺産、景勝地、温泉など)があるため」が36.3%となっている。

 外国人観光客の主な買い物商品(複数回答)は、「その他食料品・飲料・酒・たばこ」が53.2%、「菓子類」が31.6%、「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」が22.3%。また、商店街側が考える外国人観光客が不便に感じていること(同)は、「コミュニケーションがとれない」が36.6%、「サイン・案内板が分かりにくい」が31.0%、「免税に対応していない」が25.3%となっている。

 外国人観光客が来訪する商店街において3年前と比較して外国人観光客数は、「増加している」が52.3%、「変わらない」が38.6%となっている。一方で、3年前と比較した外国人観光客の消費額は、「増加している」が29.0%、「変わらない」が52.2%となっており、外国人観光客が増加している商店街が約5割ある一方で、消費額の増加は約3割にとどまっている。

 同調査結果の概要は↓
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2017/17424gaiyoumodel.pdf