産業能率大学が発表した「2017年度新入社員の会社生活調査」結果(有効回答数519人)によると、長時間労働の是正など「働き方改革」の議論が進む昨今だが、今年度の新入社員の1ヵ月の残業時間の意識は、男性の約6割(62.7%)、女性の約8割(79.8%)が「30時間以上の残業は許容できない」と回答した。許容できる残業時間は、全体では「11〜20時間」が27.9%で最多、次いで「21〜30時間」が24.9%となった。

 目標とする役職・地位については、「社長」(10.6%/前年比+1.1ポイント)、「役員」(21.7%/同+3.1ポイント)、「部長クラス」(20.1%/同−1.0ポイント)、「課長クラス」(5.6%/同−5.1ポイント)、「係長クラス」(2.9%/同±0ポイント)、「地位には関心がない」(39.1%/同+1.9ポイント)となり、「社長」と「役員」が前年よりも増えている。女性は「部長クラス」(15.3%)とする回答が過去2番目に高くなった。

 業務外の任意参加の集まりで参加したいもの(複数回答)は、1位「飲み会」(78.1%)、2位「バーベキュー」(62.5%)、3位「サークル・同好会」(54.7%)となった。男女差の大きい項目は、「社員旅行(宿泊)」(男性49.3%/女性比+9.2ポイント)、「花見」(女性59.3%/男性比+9.2ポイント)、「運動会」(男性39.4%/女性比+7.9ポイント)「社員旅行(日帰り)」(女性57.4%/男性比+7.0)となった。

 いつまで働きたいかについては、男性は「60歳」が最も多く52.3%、次いで「65歳」29.7%、「定年なし」は11.6%となり、男性の約94%が少なくとも60歳までは働きたいと回答。一方で、女性も「60歳」が34.2%で一番多くなっているが、次いで「結婚や出産まで」(29.8%)、「50代」(20.5%)と回答し、現在、多くの企業で定年の年齢としている60歳まで働きたいとする回答は約半数にとどまった。

 「年功序列と成果主義のどちらを望むか」を二者択一で尋ねた結果、「成果主義」が54.5%、「年功序列」が45.5%。男女別に「成果主義」をみると、男性は53.2%、女性は57.1%で、女性のほうが実力で勝負する成果主義を支持している。この設問を始めた2006年度以降では、2007年度を除き、全て女性が上回っている。また、「終身雇用制度を望むか」では、「望む」が71.8%、「望まない」が28.2%。これは男女別でもほとんど差がない。

 「35歳時点での理想の年収額」について、加重平均値を算出したところ、全体では「604万円(603万9582円)」だった。男女別にみると、男性は「645万円(644万6024円)」、女性は「508万円(507万5000円)」となった。全体では前年比マイナス23万円で、男性が同マイナス35万円、女性は同8万円増となった。女性は初めて500万円台となっている。

 同調査結果の詳細は↓
http://www.sanno.ac.jp/research/fm3fav00000007u3-att/fresh2017.pdf