帝国データバンクがこのほど発表した法的整理による全国企業倒産状況(負債1千万円以上)によると、5月の倒産件数は784件で、前月比では20.6%増加、前年同月比でも20.2%の増加となり、4ヵ月連続で前年同月を上回った。20%を超える増加幅は、2009年6月(21.5%増)以来、7年11ヵ月ぶり。業種別では7業種中4業種で、地域別では、関東や北海道など6地域で前年同月に比べともに増加した。

 一方、負債総額は961億7200万円(前月915億1400万円、前年同月1060億9000万円)で、前月比は5.1%増加したものの、前年同月比では9.3%の減少となった。負債5000万円未満の構成比が59.6%と、小規模倒産が多数を占め、負債100億円以上の倒産は2ヵ月連続で発生しないなど、大型倒産は低水準が続いている。負債トップは、(株)日本校文館(旧:(株)ニュートン、東京都、破産)の52億1900万円だった。

 業種別にみると、7業種中4業種で前年同月を上回った。このうち、小売業(181件、前年同月比44.8%増)は3ヵ月連続で、不動産業(30件、同87.5%増)は3ヵ月ぶりに、製造業(114件、同35.7%増)とサービス業(169件、同22.5%増)は2ヵ月ぶりに、それぞれ前年同月を上回った。一方、卸売業(97件、同5.8%減)は2ヵ月ぶりに前年同月を下回っている。

 負債額別にみると、負債5000万円未満の小規模倒産は467件、構成比は59.6%となり、54ヵ月連続で過半数を占め、依然として小規模倒産が過半を占める傾向が続いた。資本金別では、個人経営と資本金1000万円未満の合計が477件、構成比は60.8%を占めた。負債5000万円未満の倒産では、小売業(136件、前年同月比65.9%増)、サービス業(117件、同18.2%増)など、7業種中4業種で前年同月を上回った。

 地域別にみると、関東(304件、前年同月比21.6%増)は4ヵ月連続で、北海道(28件、同27.3%増)と中部(106件、同2.9%増)は3ヵ月連続で、近畿(211件、同55.1%増)は2ヵ月ぶりに前年同月を上回るなど、9地域中6地域で前年同月比増加。一方、東北(32件、同8.6%減)など3地域は前年同月を下回った。関東は、製造業(43件、前年同月比43.3%増)やサービス業(79件、同33.9%増)など7業種中6業種で前年同月を上回った。

 同倒産状況の概要は↓
https://www.tdb.co.jp/tosan/syukei/1705.html